土崎レディースクリニック - 秋田市 内科・産婦人科の病院

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避妊・中絶
CONTRACEPTION & ABORTION

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ピル(経口避妊薬)の正しい知識

国内での販売も10年以上経ち、安全性は確認されています。

ピルは、女性が自分でできる最も確実な避妊法

ピルは、排卵を抑えることにより避妊する薬。女性がこれを毎日飲むことで、排卵を起こさないようにする効果があります。
正しく服用すれば、ほぼ100%の避妊効果が期待でき、しかも服用をやめれば再び妊娠できるようになることから、女性が自らの手で完全にコントロールできる避妊法と言うことができます。

体質によっては飲めない人もいます

ピルには卵胞ホルモン、黄体ホルモンという2つの女性ホルモンが含まれています。これらが脳下垂体に作用して卵胞の成熟が抑えられ、結果として排卵が起こらなくなるのです。

【ピルの効果】

排卵を抑制する。
子宮内膜を、受精卵が着床しにくい状態に変化させる。
精子が子宮内に侵入しにくい状態にする。

ピルは、医師の処方せんなしに服用することはできません。
また、体質等により飲める人と飲めない人、慎重に服用しなければならない人がいます。使用を考えたら、必ずご相談下さい。

ピルの服用方法

ピルには、21錠タイプと28錠タイプの2種類があります。

21錠タイプ

1日1錠ずつ21日間、定められた順に従って服用し、その後7日間は服用をストップします。休薬中(21錠目を服用してから2~4日後)に月経のような出血が起こります。
このように「28日」を1周期とし、7日間の休薬が終わったら、次の日からまた新しいシートの服用を再開します(出血が終わっていても、続いていても)。

28錠タイプ

1シート28錠のうち最後の7錠は、ホルモンの全く入っていない「プラセボ錠」です。
毎日服用することを習慣づける方式が特徴で、1日1錠、定められた順に従って28日間服用し、1シートが終わったら、その翌日から新しいシートを続けて服用します。 プラセボ錠を服用している期間中、出血が起こります。

飲み忘れに気付いたら…

飲み忘れが1日の場合

気付いた時点でただちに服用し、その日の分の錠剤も、通常通りに服用して下さい。

2日以上連続して飲み忘れた場合

服用を中止し、次の月経から新しいシートで再び服用を開始します。注している間は、他の避妊法を使用します。

ピルの使用上の注意

ピルを服用してはいけない人

  • 以前に服用し、過敏症を起こしたことのある人
  • 35歳以上で、1日15本以上の喫煙者
  • 妊婦、または妊娠している可能性のある人
  • 思春期前の人
  • etc…

ピルを慎重に服用しなければならない人

  • 40歳以上の人
  • 乳ガンの家族歴のある人、または乳房にしこりのある人
  • 喫煙者
  • 肥満の人
  • 血栓症の家族歴のある人
  • 軽度の高血圧のある人
  • 糖尿病またはその疑いのある人
  • 肝障害のある人
  • 心臓の病気、腎臓の病気にかかっている人、またはかかったことのある人
  • てんかんのある人
  • 医師の治療を受けている人
  • etc…

ピルの副作用・副効用

副作用

「ピル」といえば「副作用が心配」というイメージがありますが、それは開発初期(約40年前)のホルモン量が多かったころの話です。最近のピルは、ホルモン量がその当時の数分の一から数十分の一に減少し、その分、副作用も起こりにくくなっています。
ただ、人によっては下記のような副作用を感じることがあります。多くの症状は、通常1~2カ月で消失または軽減しますが、十分な注意が必要です。

【起こり得る症状】

悪心・嘔吐、乳房緊満感、頭痛,下痢、体重増加、倦怠感、ニキビ、不正出血 etc.

また、頻度は低いものの、下記の病気にかかる確率が、わずかながら高くなるという報告もあります。これらの病気は、「ピルを服用してはいけない人」が服用した場合に多く見られます。

【起こり得る症状】

血栓症、心筋梗塞 etc.

特に、「たばこを吸う習慣のある人がピルを飲むと、血栓症や心筋梗塞にかかる危険性を高める」という報告があります。ピルの服用を考えている人は、禁煙する必要があると言えるでしょう。

副効用

ピルは、避妊効果が高いだけでなく、女性の体にプラスになる作用、いわゆる“副効用”といわれる以下の効果があることも知られています。

1.月経周期が規則正しくなる 2.月経の出血量の減少、それに伴う鉄欠乏性貧血の発症頻度が低下する 3.月経痛の発生頻度が低下する 4.長期間服用すると、良性乳房疾患、骨盤内炎症性疾患、子宮内膜癌、卵巣癌の発症頻度の低下 5.ニキビや多毛が治ることも期待できる